大学創立30周年、
短大創立70周年にあたって
令和7（2025）年、兵庫大学は創立30周年、兵庫大学短期大学部は創立70周年を迎えます。
兵庫大学短期大学部は昭和30（1955）年に幼稚園教員養成所として、兵庫大学は平成7（1995）年、地元からの強い要請を受け加古川市に唯一の四年制大学として設立されました。以来、社会の要請を受け、時代に必要とされる有為な人材を数多く輩出してまいりました。
現在の世界は、戦争や紛争の勃発、気候変動や大規模自然災害の発生、食糧問題、格差の拡大と社会の分断など地球規模での深刻な課題に直面しています。そして日本は、社会・経済の成熟に伴い価値観や意識の多様化が進み、経済的な豊かさだけでなく、心の豊かさがより重視されるようになり、人々がその人らしく生きていくことが大切だと受け止められる時代を迎えています。
このような時代にあって、私たちはこれまでの伝統を大切にしながらも、新たに生起する諸課題にも向き合い、様々な人と手を携え、一緒になって挑戦し成長し続ける人材を養成することが大切だと考えます。
こうした思いのもと、私たちは、令和5（2023）年度に学園の中期計画となる「睦学園グランドデザイン2030」を策定しました。「和でつながり、個を伸ばす。」をビジョンとして掲げ、個の成長を最大化させる教育を実践し、共生力と課題解決能力を身につけた人材を養成してまいります。このビジョンは、本学の設立から受け継がれてきた建学の精神である「和」、そして「感謝・寛容・互譲」の心を養い、全ての人が幸せになる、優しい世界の担い手を育てるという、私たちの強いメッセージでもあります。
成長を続ける学生と深い関わりを持ちながら、「個」の成長を支え、その成長を心から喜び、共に成長し続ける大学、短大を目指して参ります。
